桜の満開の時期を過ぎ、スギ花粉の飛散もそろそろ大丈夫かな?なんて思って布団を干してみましたが…どうでしょうか…
毎年こういう時期に聴いてるのがこの一枚です.
先日残念ながら亡くなった Chick Coreaの作品.
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In Concert Zurich
このアルバムは1979年、スイス北部の都市チューリッヒで録音されたライブ盤です.
演奏は
- Chick Corea Piano
- Gary Burton Vibraharp
のデュエット.
正式なタイトルは “IN CONCERT, ZURICH, OCTOBER 28, 1979”.
SEÑOR MOUSE.
一曲目はAl Di Meolaで有名なSEÑOR MOUSE.
これはChick Coreaの作品だったとは、つい最近までしりませんでした…
不勉強ですみません…お恥ずかしい
とは言え、少々横道にそれますが, これがリリースされた当時、すでにギター弾き始めてましたが、いやはや聴き終わって口をあんぐり開けて茫然とした記憶があります(笑)
Al Di Meolaに負けず劣らずドライブ感あふれる演奏, リズム楽器不在だけど疾走感がハンパ無いです.
Piano と Vibraharp のデュエット、どちらも鍵盤楽器、ともに火の出るようなインタープレイ.
猛烈なスピードでブッ飛ばして演奏している中、主導権が目まぐるしく変わるところ、めちゃくちゃスリリングで聴きどころ満載の曲から始まります.
BUD POWELL
スリリングなナンバーの後は、Chick Coreaが敬愛するBud Powellに捧げる曲.
先の曲よりはリラックスしている雰囲気が伝わりますが、スイング度合がハンパ無い.
映像は無いですが、お二人笑顔でお互いの顔見ながら演奏しているような雰囲気が分かるような気がします.
CRYSTAL SILENCE
まさに ECM Records が掲げていた “沈黙の次に最も美しい音” のそのもの音.
同名のタイトルのアルバム CRYSTAL SILENCE が1972年にリリースされています.
こちらはスタジオ録音.
こちらのタイトル曲も素晴らしいですが、その空気感をライブでそのまま、いやそれ以上の演奏する力量は素晴らしい.
個人的な意見ですが CRYSTAL SILENCE はこのライブ盤の方が好きです.
TWEAK
タイトルの意味は”微調整”とか”つねる”とか…ちょっと曲のイメージとピント来ないんですが、鳥のさえずりと言う意味かと思ってたんですが、あれは “Tweet” だなぁ…
ただ曲のイメージは鳥のさえずりような気が…
先に書いた通り, Piano と Vibraharp 鍵盤楽器どうしで、さらに Gary Bruton は片手に複数のマレットを持って和音を演奏するんですが、両者のコードが綺麗にマッチして濁らないのが凄いんです.
このアルバムの中で一番好きなトラックです.
FALLING GRACE
一言、
「美し過ぎます」
是非だまされたと思って聴いてください.
Chick Corea & Gary Bruton
このお二人の作品、全部聴いてますが、やはりこのアルバムが一番個人的には素晴らしいと思ってます.
2008年に『クリスタル・サイレンス』のリリース35周年を記念してライブアルバムをリリースしました.
ただ、うーん、残念ながら In Concert Zurich にはかなわない、ちょっと期待が大きすぎたのかしら.
ただ、これを書くために聴きなおしているんですが、なかなか良いんですよね.
あと, Gary Bruton さんの作品で愛聴盤は何枚かありますので、後日折をみて紹介していきます.
追伸
ECMレーベルでは作品に通し番号がつけられて, 本作品はECM 1182/83となっています.
これはかつてLP二枚組であった名残です.
LP二枚組の時代に収録されていた “I’m Your Pal / Hullo, Bolinas” と “Love Castle”が残念ながらCDでは未収録です.
完全版が出たという話も聞きますが ECM のサイトでは未だに未収録のままです.
いつか完全版を手に入れて聴いてみたいものです