Sandy / Sandy Denny

最近は簡単にネットで音楽が聴けます. 過去の優れた作品から最新の楽曲まで検索すれば容易に聴くことができます.

そんな時代ですが、自分の知らない楽曲を知るのは意外にも昔ながらのラジオだったりします.

ピーターバラカンさんのNHK FM番組, ウィークエンドサンシャインでこのアルバムに出会いました. ラジオで聴いた次の日にはアルバムを手に入れて毎日聴いてます.

Sandy Denny

サンディ・デニー(Sandy Denny) は1960年代、イギリスのフォーク・ロックシーンで活躍したシンガー・ソングライターです.

フェア・ポートコンヴェンション (Fairport Convention)に1968年に参加し、何枚か素晴らしい作品を残した後、翌年1969年に脱退.

1970年に自らのバンドを結成し1枚アルバムをリリースするも解散.

その後はソロ活動を行います. その間、アート・スクールで同窓生だったジミー・ペイジ(Jimmy Page)のLed Zeppelin IVのThe Battle of Evermoreにアンサー・ヴォーカルとしてゲスト参加してます.

残念ながらサンディは1978年、友人宅で階段から転落事故によって31歳という若さでなくなってしまってます.

Sandy

このアルバムはサンディのソロ活動時、1972年にリリースされたアルバムです.

ラジオでアルバム一曲目に収録されている “It’ll Take a Long Time” を聴いて一発でノックアウトされました.

聴いた瞬間、George Harrisonのアルバム, All Things Must Pass に雰囲気がとても似ていると感じました. このアルバムが好きな人、お勧めです.

スチール・ギターの使い方がとても良く似ています、そして心地良い.

ブリティッシュ・フォークを今まであまり聴いたことなかったのですが、梅雨を前にして曇りがちの日に聴くのはぴったりきます. とても心が落ち着く一枚.

そして3曲目の For Nobody To Heart はロック・フォーマットのナンバーですが、ギター・ソロが、おそらくテレキャスターが使われると思しきフレーズはジミー・ペイジのソロを思わせます.

それ以外のトラックのあちこちに、あれ?この音、フレーズはどこかで聴き覚えがあるぞ?というころがあちこち.

ブリティッシュ・フォークがロックの世界に大きく影響しているのをあらためて認識した次第です.

Fairport Convention

ラジオでは彼女が参加していたフェアポート・コンヴェンション (Fairport Convention) のこのアルバム What We Did on Our Holidays から She Moves Through the Fair を取り上げましたが. こちらも素晴らしかった.

これとは別のアルバム、Unhalfbricking の Who Knows Where the Time Goes? を聴きたくて、ポチりました. このアルバムはまた後日…

天候が日本と似通っているのでしょうか、曇り空が多い今日この頃にぴったりくる音です.