【体験記】わが家に Softbank Air がやってきた (追記あり)

諸般の事情により、我が家のネットワーク回線を au ひかり + so-net からソフトバンク光に切り替えることにいたしました.

最初にお断りいたしますが, au ひかり + so-net の回線品質、並びに様々な対応に大変満足しております. 老後の家計ストラテジー上の決断とでも申しましょうか, 理由は後日詳しく書きます.

回線の切り替え時期のつなぎとしてSoftbankさんから借用した Softbank Air を使ってみた話です.

インターネット不通期間

光回線を入れ替えるのは携帯の機種変更の様に、その日のうちに「はい」と簡単に行きません.

前のキャリアの光ファイバーを撤収してから新たなキャリアの回線工事となります.
そのためインターネットが開通しない時期が発生します.

Softbank さんはインターネット不通の期間にあわせて無料で Softbank Air を貸してくれました. これは助かります.

わが家に Softbank Air がやってきた

Softbank さんから我が家に荷物が送られてきました. 箱を開けてみると…

パッケージが可愛らしい.

中を開けて Softbank Air を取り出した図.

表面パネル.

”LEVEL”と書かれたボタンを押すと、その上のLEDで電波の受信状態が表示されます.

裏面パネル.

WPSのボタン、イーサネットのポートが2つ. その下がACアダプタの電源入力.

USBは何のためにあるのか、マニュアルを見てもわかりませんでした.

裏返ししてみた図.

SIMカードは底から入れるようになってるんですね.

Wi-Fi の 2.4GHz帯はIEEE 802.11b/g/n/ax、 5GHz帯は IEEE 802.11a/n/ac/ax をサポートしているようです.

マニュアルや送付票には書かれてませんでしたが, Wi-Fi のサポート情報から Softbnk Air4 と思われます.

これ、Huawei製なんですね.

ところで, Wi-Fi Allianceのロゴが無いんだけど…最近は認証とならないのかしら?

Wi-Fi 認証

調べたらとLTE CPE としてWi-Fi Allianceの認証通過してました. 

型名 B610h-71a で WFA97465 で認証取得されてます.

最近のWi-Fi Allianceの認証情報って Oprating System も掲載されるんですね,
そうですか、OSは Linux なんですね.

早速つないでみた.

AC電源を接続して、PCのLAN ケーブルを Softbank Airの背面パネルのイーサネットポートに接続すれば接続完了.

Wi-Fi は添付されてたSSIDとパスワードを見て接続.

あるいは WPS ボタンを使った自動接続を行えば完了. とても簡単.

いろいろ検証してみた

電波受信レベル

一階の窓際に設置して電波の受信レベルを確認しました.

本体前面パネルの”LEVEL”ボタンを押して受信レベルを確認しました.

LEDは3つ全部点灯しているので受信レベルは良好のようです.

Softbank Air にWebブラウザで接続すると受信レベルが詳しく確認できます.

IPv6は非対応

ipv6 テストサイトを見てみると IPv6 は非対応の様です.

https://test-ipv6.com/index.html.ja_JP

IPv6 非対応だから遅い、規格上IPv4は遅いというわけではありません.

IPv6に比べて IPv4 が遅いと言われるのは、

NTTフレッツ系のIPv4 PPPoE利用時に、NGNでの網終端での輻輳が発生している場合があり、IPv6 IPoEを利用することでIPv4 PPPoEを利用せずにインターネットとの通信が可能になるために、「IPv6の方が速い」という状況が発生するというものです.

Geek なページ “IPv6って速いの?”

ということで、輻輳が発生しなければ遅くならないわけで、いついかなる場合でも必ずIPv4は遅い、というわけでもありません.

そこはキチンと測定した上で議論すべきかなぁ、と.

やっぱりIPv6はサポートして欲しい

ただやっぱり個人的にはIPv6はサポートして欲しいですねぇ. Softbankのセルラー網はすでに IPv6 対応されてますので.

Softbank のモバイルルーターの一部ではIPv6 対応してるので、Softbank AirがIPv6 非対応はなんでだろなぁー、なんて疑問に思います…この点は非常に残念.

接続端末にIPv6アドレスを配るには、DHCPv6よりもSLAAC(Stateless Address Autoconfiguration)で行うんだろと思います.

Linux が稼働しているのなら, radvd (Router Advertisement Daemon) を使えば RA (Router Advertisement) で IPv6 Global IP Prefix を端末に配れるのに、と思ってますが、いかがでしょうか?

通信速度を測定してみた

有線接続の場合

LANケーブルで有線接続されたPCからSpeed Test アプリで通信速度を測定してみました.

結果は以下の通り.

上り4.65Mbps
下り 93.88Mbps.

セルラー網でこれだけ出れば十分な気もしてます.

ちなみに au ひかり + so-net での環境(PC有線接続) で測定した結果を参考データとして出しますと.

参考データ au ひかり + so-net

数値的には下りが1桁、上りは2桁違いますが、正直それほどの速度差は実使用上感じませんでした.

ただ、ファイルのアップロードには時間がかかるのは分かります. Youtubeで動画をUPする場合には多少の遅さは意識するかもしれません.

Wi-Fi 5GHz帯接続の場合

Softbank AirのWi-Fi 5GHz帯の帯域幅のデフォルトの設定が最大160MHzとなってます.

Wi-Fi Analizer で見た5GHz帯のスペクトラム. チャネル自動設定でW56に設定されてました.

Wi-Fi 5GHz帯のスペクトラム

その状態下で、Wi-Fi 5GHz帯でスマートフォン(Google Pixel4a) を接続、speed check で調べた結果です.

上り 0.9Mbps
下り 14.2Mbps.

うーん、上りはもう少しあってもいいかなぁ、と思いますが、下りでこのくらい出てれば十分かなぁ…

比較の対象として au ひかり + so-net でWi-Fi 5GHz帯、同じスマホで測定した結果です.

参考データ auひかり + so-net

上り 23Mbps, 下り 37Mbps という結果ですが, PCと同様そこまでの速度差は感じません.

Wi-Fi 2.4GHz帯接続の場合

Wi-Fi 2.4GHz帯のデフォルトの帯域幅は最大40MHzがデフォルト設定値となっています.

Wi-Fi Analizer で見た2.4GHz帯のスペクトラム. チャネル自動設定で6chに設定されてました.

Wi-Fi 2.4GHz帯のスペクトラム

Wi-Fi 2.4 GHz帯で同じスマートフォンを接続、speed check で調べた結果です.

上り 0.7Mbps
下り 13.6Mbps.

若干5GHz帯と比べるとスループットが若干落ちますが、まぁ、あまり問題にならないレベルかと.

使ってみた感想

PCやスマホでSNSのアクセス、TVに繋いだ Fire Stick TVYoutube や Amazon Prime Videoを視聴しましたが、特に何か問題はありませんでした.

たまたま幸いにも我が家のLTEの受信状況がよかったので、これは

Softbank Airは
(条件つきで)あり

です.

  • 料金が光回線より格段にやすくなる.
  • IPv6に対応する

という条件がクリアされれば、老後は光回線解約してこっちでもいいかなぁ?なんて思い始めてます.

ただ、ビデオ会議やTelnetなどのインタラクティブな使い方は未評価です…実際に利用するにはここらへんの評価も必要でしょう.

性能を引き出すには…

よく Softbank Air は遅い、という書き込みを良く目にしますが、以下のようなひと手間で通信性能が上がるんじゃないかなぁ?と思ってます. (あくまで一般論です)

  1. 受信レベルが一番上がる場所に設置する.
    本体 LED か、セットアップページで電波受信レベルが高くなる場所に Softbank Airを設置します.
  2. LANケーブルで接続する.
    有線で接続可能なPCなどはLANケーブルでSoftbank Airに接続します.
  3. Wi-Fiは5GHz帯で接続する
    2.4GHz帯に比べて5GHz帯の方が広い帯域幅を得られるからです.
    接続する端末の能力に依存しますが…

今回は短期間ですが Softbank Airを使うことができて大変有意義でした.
今後の老後の家計ストラテジー上、我が家の回線設備の選択のひとつになるかと.
(あくまで料金しだいですが…)

あと、この手の通信機器は実際に設置してみないと性能が分からないので、お試し期間とかあればいいのに…なんて思ったりしてます.

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