あっという間に11月も中旬に差し掛かろうとしてます. 早いものです.
年末調整の書類も提出し終わって、そろそろ冬タイヤ交換や年賀状書かないとなー、という時期に差し掛かり2022年も終盤を迎えていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
最近ご無沙汰してましたテックネタ, 今回は強力にお勧めする1冊に出会いましたのでそのお話を.
その1冊とは[試して理解]Linuxのしくみ ―実験と図解で学ぶOS、仮想マシン、コンテナの基礎知識【増補改訂版】です.
Table of Contents
試して理解 Linuxのしくみ
以前よりこの本の存在は知っていたのですが, きっかけは Twitterで話題にあがったこと.
気になって書店に出掛けた際に手に取って、内容少し読んでみたら、これが凄い.
今まで知りたかったことが全部載っている!!
本の装丁が初心者向けLinux本に見えたあなた、私もその一人でした.
その外見で手に取らなかった方はすぐ書店にGoです.
けっして初心者向けの本ではない
表紙には基礎知識とはかかれてますけど、これが基礎だったらワイなどの立場がないです(笑)
本書の章立てをざっと紹介すると
- Linuxの概要
- プロセス管理(基礎編)
- プロセススケジュラー
- メモリ管理システム
- プロセス管理(応用編)
- デバイスアクセス
- ファイルシステム
- 記憶階層
- ブロック層
- 仮想化機能
- コンテナ
- cgroup
いやぁ、これだけの内容を1冊にまとめられているのはありがたい.
豊富な図でわかりやすい
この本の特徴としてカラーの図が豊富に使われていて、とても分かり易いこと.
他のKernel本だとここまで丁寧に図で説明してくれるのは少ないと思います.
C言語のコードで説明される本も少なくないですけど, 概念を理解するにはやはり図が最適だと思ってます.
実験コードがGoとPython
Linuxの動きを理解するための実験コードが、CやC++ではなくGoとPythonで書かれているのがまた今の時代を感じます. 上のプログラムはGoで書かれたもの.
こちらはPythonで書かれたテストプログラム.
Python はともかく, ゴリゴリのシステムコールを叩くのはC言語やC++の独壇場だとおもってましたが, GoやRustにとってかわられる日も近いんだな, いやLinuxの一部はRustで書きなおされている、等という話も聞きます.
組込みの世界でもそれらが主流になる日もそう遠くないでしょう. C が Cobolの様になる日もそのうちやってくる…のかも…
ともかく今すぐこれ買って読め!!
Linuxに関わる人は今すぐこれ買って読んだ方が良いです.
直接ガリガリとシステムコールを呼ぶような人なくても一度は手にした方が良いと思います.
Linux Kernelの動きの概念が頭に入っていることで,トラブルシューティング時の観点や解決策の引き出しが多くなるはずなので.
そして,これだけのある意味マニアックな内容が分かり易く、なにより
日本語で読める
のはありがたいと思った方が良いです.
洋書ではLinux kernelの内容を詳細に書かれた本があるのは知ってます.
例えばこれとか,
こういう本が原書でスラスラ読める人は別として、日本語でLinux Kernelの詳細が書かれた本は大事にした方が良い.
そういう本を大事にしない日本語で生活するエンジニアは自分で自分の首を絞めてると思った方がよいです.
ということで、ここしばらくはこの1冊をずっと手元に置いて読んでいきます.
では
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