あれよあれよという間に3月も後半, 2022年も4分の1が過ぎようとしてます.
1986年3月、大学を卒業して就職したのがちょうど今頃. (4月1日じゃなくて3月末に入社だったんです…)
その頃に良く聴いたこのアルバム Simply Red の Picture Book.
毎年3月の終わりころになるとこれが聴きたくなります.
デビュー作から聴き始め、同じ時代を生きて、自分と同じように歳を重ね、気が付くと人生の節目、節目に一緒にいた Simply Red、そして毎年3月によく聴いている Picture Book について書きます.
Table of Contents
社会に出る直前の不安な気持ちで聴いた
Picture Book 1985年
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彼らのデビュー作 Picture Book がリリースされたのが 1985年.
そのころ、大学の4年. 就職が決まって卒業を前にした時期.
大した成績でもなく、とくに誇れるような経歴も無く、あるのは若さだけ(笑)
そんな自分が果たして社会人としてやっていけるんだろか?なんて不安を持ちつつ聴いたこのアルバム.
シングルカットされた “Money’s Too Tight (to Mention)” をはじめとする全体的に辛辣な内容の曲が多く、その当時の自分の気持ちとピッタリとマッチしました.
そして何度も、それこそ擦り切れるくらい聴いたアルバムです.
今でもこのアルバムを聴くと大学時代というモラトリアム期間を終え、入社式に向かう三月末の頃を今でも鮮明に思い出します.
ではこのアルバムを聴くと、社会に出る前の漠然とした不安を抱えた自分を思い出し、懐かしい気持ちとなります.
自分のライフイベントに常に Simple Red がいた
Men And Women 1987年
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入社して2年目、大変だけどちょっとずつ仕事の面白さを知ったときに Men And Women (1987年) がそばにありました.
彼らもこ汚い(失礼)インディーズから若きロック・スターに変身したころです.
有名ブランドがスポンサーに付いたと聞き、CDジャケットのメンバーの姿がお洒落になったのも納得したことを覚えています.
New Flame 1989年
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結婚して、そして転職した激動の時代(笑)に New Flame (1989年) がそばにいました.
この曲を聴くたび、その当時関東某所に在住でしたが、伊豆、熱海、富士山麓へかわうそおばさん(その当時は若くておばさんじゃなかったですが…)と二人でドライブした光景を思い出します.
Stars 1991年
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一人目の子供が生まれて、そして仕事もめっちゃ忙しくなって出張の新幹線の中で良く聴いたのは Stars (1991年).
屋敷豪太のドラムがめっちゃカッコいい.
タイトル曲を聴くと仕事頑張ってたころを思い出します.
Home 2003年
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二人目の子供も小学校にあがったころ、家族で旅行の車内には Home (2003年) がヘビーローテーションしてました.
Hall & Oates の1981年のヒット曲 I Can’t Go for That (No Can Do) をサンプリングしたこの曲、やはりボーカルの Mick Hucknall先輩、ワイと同年代なんだな、と思わずニヤリ.
(Mick先輩は1960年生まれ、ワイより3コ上なんですね.)
仕事でしんどいとき、この曲に何度も救われました.
そういうことで常にそばに置いておきたいアルバムです.
しばらくご無沙汰の後の再会…
Big Love 2015年
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しばらくして公私ともに多忙となり、彼らの作品を追いかけることもなく時が過ぎてて行きました…
そのうち, 彼らが2011年に解散したニュースを聞きました…
これも時の流れ…
と、その当時思ったものです…
ところがです.
ちょうど出張の帰りの飛行機のオーディオシステムで Big Loveを偶然聴くことが出来ました.
再結成してスタジオアルバムをリリースしていたんですね!
しばらく音信不通だった知人にパッタリと再会した感覚、CDジャケットに映る Mick Hucknall先輩の姿を見て思わず思ったのが
お互いに歳を取りましたね
出張でヘロヘロになった身体で Big Love を聴いていると、全く衰えを知らぬ Mick先輩の歌声から喝を入れられた気分となりました.
そして現在に至る
Blue Eyed Soul 2019年
令和の時代となり、2019年にリリースされた最新のスタジオ録音の作品 Blue Eyed Soul を今、聴いてます.
アルバムタイトル通り、原点回帰. Mick先輩が迷わずやりたい音を出しているのが良くわかります.
そして彼らには珍しくメンバー全員の姿がジャケットにあること. Simply Red はMick Hucknallのソロプロジェクトだとばかり思ってたんですが、今度はバンドとして活動する、という意思の表れでしょうか?
それにしても Mick先輩、衰えを知らず.
これ聴いて、ワイもまだまだ頑張る!、という思いになる一枚.
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これからも人生の節目はいくつかあるかと思いますが、その度に彼らの作品がそばにある、と信じて.
では